― GPTを作った僕が、いまは「Work」を使っている理由
少し前まで、僕にとってChatGPTは「何でも相談できる相棒」だった。
旅行の相談をする。
英語を直してもらう。
投資について意見を聞く。
ブログの記事を一緒に考える。
そして、仕事でも使う。
60代後半になった今でも現役で働いている僕にとって、ChatGPTはいつの間にか、かなり日常的な存在になっていた。
以前の記事「60代でChatGPTを相棒にしてみた」を書いた頃は、それだけでも十分に新しい体験だった。
ところが、AIの世界は止まってくれない。
こちらがようやく慣れたと思った頃には、また新しいものが出てくる。
一度は「自分専用GPT」まで作ってみた
ChatGPTを使い始めてしばらくすると、僕もGPTを一つ作った。
自分の用途に合わせて指示を入れておけば、毎回細かく説明しなくても、自分向けのChatGPTとして使える。
「これは便利だ」
当時はそう思った。
ところが最近、ふと気づいた。
そのGPTをほとんど使っていない。
別にGPTが役に立たなくなったわけではない。
僕のChatGPTの使い方そのものが変わったのだ。
2026年7月、「Work」が登場した
2026年7月、ChatGPTに新しく「Work」という機能が登場した。
僕がWorkを使うようになったのも、それからだ。
最初に使ってみて感じたのは、
「これは、今までのChatGPTとはちょっと違うな」
ということだった。
普通のChatGPTは、基本的には会話だ。
質問すると答えてくれる。
文章を渡せば直してくれる。
もちろん、それだけでもかなり便利だ。
でもWorkは、もう少し「仕事場」に近い。
一つの仕事について資料を置き、何度も修正しながら、ある程度まとまった成果物まで作っていく。
僕の場合、これが仕事で作る文書ととても相性がよかった。
仕事の文書は、一問一答では終わらない
仕事では、人との面談や打ち合わせの内容を記録し、それを文書としてまとめることがある。
話した内容を整理する。
その中から重要な部分を拾う。
事実と意見を分ける。
長すぎる文章を短くする。
表現が強すぎれば直す。
逆に、大事な部分が抜けていれば戻す。
最後には、さらに数行の要約を作ることもある。
これは、
「質問を一つして、答えをもらって終わり」
という仕事ではない。
何度も行ったり来たりする。
「ここはもう少し短く」
「この表現では断定しすぎ」
「この部分は大事だから残そう」
そんなやり取りを繰り返しながら、一つの文書を仕上げていく。
こういう作業では、普通のチャットよりWorkの方が僕には使いやすかった。
気がつけば、仕事ではかなり自然にWorkを開くようになっていた。
そして、以前作ったGPTを使う機会は減っていった。
AIについていこうとすると疲れる
ChatGPTを使い始めてから、まだそれほど長い年月が経ったわけではない。
それなのに、
GPTが出て、
画像が作れるようになり、
音声で話せるようになり、
検索ができるようになり、
そしてWorkが出てきた。
正直なところ、全部を理解しようとしたら大変だ。
まして60代後半である。
新しい機能が出るたびに、
「また覚えるのか」
と思うこともある。
でも最近は、少し考え方が変わった。
全部覚える必要なんてない。
自分の生活や仕事で便利なものだけ使えばいい。
GPTを作ったからといって、ずっと使い続ける必要もない。
もっと自分に合うものが出てきたら、そちらを使えばいい。
パソコンでもスマートフォンでも同じだったはずだ。
大事なのは、機械のすべてを理解することではなく、
自分がやりたいことに使えるかどうか。
「AIを使う」から「AIと仕事をする」へ
AI-1を書いた頃、僕にとってChatGPTは「相棒」だった。
今もそれは変わらない。
ただ、その相棒との付き合い方が少し変わった。
以前は、
「これについて教えて」
と聞くことが多かった。
今は仕事になると、
「これを一緒に完成させよう」
に近くなっている。
質問する相手から、一緒に作業する相手へ。
僕にとってWorkは、その変化を一番感じさせた機能だった。
60代後半になってAIを使っていて思う。
若い人より早く覚える必要はない。
新しい機能を全部追いかける必要もない。
使ってみて、自分に合えば残す。
合わなければ使わない。
そして、もっと便利なものが出てきたら乗り換える。
それくらいでいいのだと思う。
AIの進化はものすごく速い。
たぶん半年後には、僕はまた別の使い方をしているかもしれない。
そのときはまた、
「ChatGPTの使い方が、また変わった」
と書くことになるのだろう。

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